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October 2012

家族

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妻は五人きょうだいの長女である。
妻の母には妹が一人いて、彼女も四人の子を産んだ。
つまり僕の義理の祖父には、九人の孫がいる。

彼は二年前、僕の息子が生まれた日に亡くなった。
初めての曾孫だったが、会うことはなかった。

その三回忌となり、長野立科の墓を参った。
墓は本家の近く、稲穂の中にあって、
よく手入れされた風よけの灌木に囲まれていた。
代々の血族が眠る大きな墓だ。
初代の命日は天保年間だった。

母の妹は若くに病を患って亡くなってしまい、
彼女の夫は再婚した。
だから法事に来るのは、
四人の子どもたちとその父親、
そして、その後添いの奥さんだ。
妻の実家の人たちは全般、酒を飲まないが、
この奥さんは滅法強い。
僕も強くはないが好きなので、
真っ昼間から二人だけ、ビールをこんこん飲む。

彼女と夫、そして四人きょうだいの長男が
その日のうちに東京へ帰るという。
僕も次の日が仕事なもので、
妻と息子を残して戻る予定だったから、
車に同乗させてもらうことになった。
長男が運転、父親が助手席で、奥さんと僕が二列目だ。
四人のうち三人は、法事の主役と血のつながりが無い。

関越道の横川サービスエリアで、
奥さんが「晩ごはんに」と、名物の釜飯を買ってくれた。
自宅に戻って食べるとつくづく旨く、
妻に電話で話すと

「その釜飯、
 子どものころおじいちゃんと出かけたとき、
 いつも食べさせてもらったものよ。
 懐かしい」

不思議なものだなと、よい気持ちがした。

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